古田3Dデータ製作所




SPACE-Eで作ってみました。
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面構成なども見れます。

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私の左手です。正確には、私の左手を測定したもののモデリングデータです。
なぜ左手かというと、右手ではマウスを握っているためサンプルとして見ながらモデリングすることが出来ないからです。
「じゃあ、右手のモデリングはどうするのか?」という事になりますが、それは、簡単!CADデータなので、ミラーをかければ良いのです。
しかし、厳密にいえば、それは左手のミラーであって、本当の右手ではないですねえ・・・。
何はともあれ、「こんなファジーなものも出来ますよー。」ってことです。
実際、どうやってモデリングしたかというと、測定はノギス一本のみ。自分の左手を机の上に楽な感じでクターっと置いて、それをノギスで測定しながらCADに打ち込みました。
使用CADは日立造船のSPACE-Eですが、このCADにはサーフェスや曲線を自由にひねったり伸ばしたりするコマンドが結構ありまして、思いのままの形をつくることが出来ます。
このタイプのモデリングデータはソリッドモデリングではまだ難しいのではないかと思います。
やはりサーフェスモデリングならではの機能を使うことによって部分的な質感までをも表現できるものと思います。


ビン

栄養ドリンクのビンです。
たまたま飲んでいるドリンクのビンをモデリングしてみました。
ただ、キャップの部分のピッチが現物とは異なります。(特に意味はありません。)勿論、ちゃんとした図面があれば、そのようにモデリング出来ます。
このデータの特徴は「回転体である」ということです。このタイプは比較的簡単にモデリングをすることが出来ます。
基準となるセンターラインと輪郭となるラインがあれば、クルッと作れてしまいます。
キャップの部分にあるような螺旋状の形状は作り方がいろいろありますし、CADによっては一発でできてしまうものもあります。
このモデルの(金型を作る事を前提にするならば)ポイントは、モデルの持つ面の性質だと思います。
このモデルを金型として加工する段階のCAD/CAMがソリッドに対応しているものかどうかにもよるのですが、対応しているものであっても、一旦IGESデータなどに変換する必要のある場合、ソリッドの状態ではなく面データになってしまいます。
その段階でこの面の性質というものが、意味をもってきます。
皆さんも次のような経験があるのではないでしょうか。お客様からの支給データでフィレットRなどが一枚面になってしまっており、その後の作業が大変になってしまった。という事や、簡単な性質の面にもかかわらず、面数が多くその後の処理に時間がかかったり。なんて事を。
私が考えるには、そのなかの多くはCAD間の相性やデータ変換によるものなのではないかと思います。しかし、モデリングをする人によって、出来上がりが異なるというのも確かです。それは完成形状は図面どおりだが、モデリングをする過程が人それぞれだからです。こればかりは決まった法則などはないので、今までの経験で程よいデータを作るしかないということになってしまうのですが・・・。
そこで、このキャップを例にとれば、「螺旋部分は一枚面でなく、パーティングラインを意識した面で構成する。」ということも出来ますし、「いいや、後でトリムを解除すれば全体の螺旋部が使えるから面自体を分割するのではなく、トリムだけしておくのさ。」などということも出来ると思います。
そうしたいろいろな考えを元にモデリングを進めることで、より使いやすいデータが完成するのではないかと思います。




自動車のカギです。
手元に置いてあったカギをヒントにモデリングしました。メーカーエンブレムがくる部分にはF3D(古田3Dデータ製作所)のマークをデザインしてみました。文字のデザイン等につきましては短時間でモデリングしましたので、少々雑ですが・・・。
カギの柄の部分は別として、差し込む部分につきましては、本来このようにモデリングを必要とする部分ではありません。一本一本が別形状じゃなきゃ、カギの意味がありませんからね。
このサンプルデータはあくまで形状自体を、無垢の物体として見ていただきたいという事です。
この自動車のカギをもとに、簡単な型モデリングをしてみました。実践での仕事となれば、お客様より支給して頂く構想図や型図を元にレイアウトやパーティング等を決めていくのですが、サンプルなので、頭のなかで、空想しつつ、形にしました。時として現物からのモデリングのお仕事もいただきますが・・・。
このサンプルで一番重要な部分はF3Dマークの入れ子の部分です。製品形状の承認なり確認がとれますと、その部分のモデリングを進めます。パーティングの出し方やランナー、ゲートなど、型の種類やお客様の仕様により、さまざまです。
型モデリングで気をつけるべき点は(特にパーティング面を作るとき)、いかにその後の作業をしやすくするかを意識する、ということです。
製品部からパーティング面を作っていくとき、どこまでが実際、タッチ面として必要か、どこからが必要でないのかを考え、無意味なピン角や折れ部を極力なくし、滑らかな面でパーティング面を構成するのです。
その際、加工時の工具のことまで考えます。「このサイズの金型なら何Rの工具が最終仕上げに使われるだろう。それにはパーティング面の凹凸にかかるRはそれより大きくしよう。」や「タッチさせたい部分はここまでだからそれ以外は固定と可動に少し隙間を作ろう」等など。
金型メーカーによってはそのような作り込みが規格として確立されているところもあります。大きな金型(例えば自動車部品のインストルメントパネルやバンパーなど)になってきますとその差は歴然です。タッチさせる部分が必要最小限になるようにモデリングされていれば、金型加工後の「磨き」や「合わせ」の工程はその分、短縮できるからです。
金型の種類によってPLの張り方も変わってきます。
溶けた金属を流し込むダイカスト型などは固定可動の隙間があってはいけません。もし隙間があったなら、そこに溢れた材料が固まり、金属のゴミとして金型をいためてしまうからです。
パイプ状の樹脂膜を成型材料とするブロー型では材料の厚みによって製品外の隙間をなるべく大きくとります。こちらでは、タッチさせる部分の金型強度を意識しつつ、モデリングをします。
その他の型についてもそれぞれモデリングの際に気を付ける点はいくつもあります。型モデリングはCADが普及する以前の金型職人のノウハウをいかに織り込むかが重要になってくるのです。


つめ切り

つめ切りです。私の机の上においてあったので、モデリングしてみました。
本来、モデリングが必要な製品ではないとおもいますが、サンプルで作ってみました。
実際、仕事としてモデリングをしたこのタイプ(複数パーツの嵌合モデル)のものは、釣りで使うリールや女性の使う顔のお手入れ用の小物などがありました。
こういったものは、お客様より2D図面しか支給されないことが多く、3Dモデルデータにしてはじめて矛盾点が見つかったりすることがあります。
小物であれば、まとめてモデリングすることで、嵌合チェックもでき、後で設変も少なくて済むと思います。
このつめ切りの場合は関係ありませんが、図面で表現しにくいデザイン的なRなども嵌合物を意識しながら調整することができ、打ち合わせにより、思いのままの製品を作ることができます。
もちろん、出来上がった製品モデリングデータのみの納品、金型モデリングデータまでの納品、金型加工データまでの納品、といろいろ対応いたします。


扇風機?

扇風機です。ちょっと遊んでみました。
かなり生暖かい風が出てきそうです。
左手のモデリングデータを利用しました。特に意味はありませんが、薄気味悪いでしょ。


飛行機

ジャンボジェット機をイメージしてモデリングしてみました。
CADの三次元空間での作業なので、勿論大きさは問題にはなりません。
仕事で航空機の一部をモデリングすることもあります。
もちろん実際の部品は緻密なモデリングをする必要がありますが・・・。


実際のモデリングデータ

これらは実際仕事で作業したデータです。
家電品や自動車部品などを金型用にモデリングしたものです。
まだ市場に出ていないものもありますので、わざと分からないようにデータを全て表示した状態で載せています。
この様に、実際の作業データはかなり複雑で大きなものとなります。
これを分かりやすく整理しながら作業いたしますので、納品時にはどなたにも分かりやすいデータになります。





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